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町田NK邸  -無駄を削ぎ落とした箱の家-

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 庭やテラスを通ってアプローチする。段差があるので南入りでもプライバシーはある程度守られる。
 
建設地 東京都町田市
家族構成 ご夫婦+子供1人
構造/階数 木造在来工法2階建
敷地面積 約125m2 (38坪)
用途地域 第一種低層住居専用地域
建蔽率/容積率 40%/80%
建築面積 約50m2 (15坪)
延床面積 約90m2 (27坪)(半地下のガレージ収納を含む)
設備 電気、給排水、ガス、石油FF暖房+床下暖房、TV、電話、インターホン
設計・監理 植本計画デザイン
植本俊介・唐崎 圭
構造設計 SIGLO建築構造事務所
山口吉紀
設備コンサルタント

ZO設計室

柿沼整三

施工

栄港建設

古岡優典・林 辰彦

竣工 2007年5月
本体工事費 約1800万円(67万円/坪)
 
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寝室からのリビング吹抜と階段の見下ろし。間仕切りは設けず、広々とした空間。
 

 家ってそもそもそんなに大げさである必要があるのでしょうか?屋根があって、壁があって、窓がついていて、それに必要最低限の冷暖房や水回り設備がついていれば十分ではないのか?

 
 必要なものとそうでないものを徹底的に区別し、無駄は徹底的に削ぎ落とすことがテーマとなりました。ローコストではあっても安かろう悪かろうではなく、使いやすく美しいシンプルな住宅を目指しました。
 
 この家の特徴は、国産材を使った構造あらわしの空間や外に向かって開かれた空間がすっきりとしたシンプルなデザインでまとめられていることです。
 
 前面には庭、カーポートと一体になったアプローチ、庭につながるデッキテラス。2階にはバルコニー。広々とした内部空間からそれらの空間に視覚的にも動線的にもつながっています。北側には裏庭を設け、通常暗くなりがちなキッチンや浴室・洗面などのスペースに光や風を取り込んでいます。
 
 スペースさえあれば、細かいしつらえは後からどうにでもなります。ある意味では「何もない部分」がスペースであり、その「何もない部分」を作り出すのが建築の設計なのです。
 
 スペースの無駄をなくすため、空間を細かく区切らず、できるだけひとつながりのスペースとしました。玄関のアプローチはテラスと兼用。内側の土間スペースもリビングと一体化。LDKがひとつの空間であるのはいうに及ばず、浴室に隣接して、脱衣所・洗面・トイレ・洗濯スペースをひとつの空間にまとめてスペースの効率化を図りました。2階もほとんど間仕切りがなく、吹抜を介して各スペースが緩やかにつながるようになっています。
 
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2階の寝室からも吹抜、バルコニーが見渡せる。奥まっているのでプライバシーは守られる。
 
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リビングの吹抜と階段。左は玄関。左奥は玄関土間
 
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吹抜の外にあるバルコニー
 
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キッチンからはリビング、庭が一望に見渡せる
 
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2階は吹抜を囲むように空間を配置
 
 
 スペースの次に重要視したのは、「質感」です。決して高価ではないが本物の材料を使うこと。コストの面で天井面が羽目板貼りでなく合板になってしまったのが残念ですが、構造あらわしの梁や枠や手摺り、フローリングなどは全て無垢材ですし、浴室も杉の羽目板貼にしています。その他の壁もクライアント自らの施工により全て左官壁となりました。
 

 設備的にも最小限のしつらえですが、水栓金物などはむしろそれなりに良い物を使っています。床暖房はコストアップになるので採用せず、代わりに天井面に集まった暖気を床下に戻す床下暖房方式としました。

 
 出来上がってみると、25坪の小さい家であるという感じは全然しません。親子3人ならば十分という感じですし、おそらく4人になっても全然問題はないでしょう。ローコストでも無駄を省き、割り切ることでいくらでもいい家はできる。改めてそれがわかったのが収穫でした。
 
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洗濯、洗面、脱衣、トイレを一体化し広々と 浴室の壁・天井は智頭杉の羽目板貼
 
 
  
 
 
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