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富士見UC邸 -木の骨組みが林立する“森の家”-

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森の中に佇む建物(新建築写真部撮影)。
  
建設地 長野県諏訪郡富士見町
家族構成 ご夫婦+子供2人
構造/階数 混構造(鉄筋コンクリート造+木造)2階建
敷地面積 約1,581m2 (479坪)
用途地域 指定なし
建蔽率/容積率 60%/200%
建築面積 約193m2 (58坪)
延床面積 約234m2 (71坪)
設備 電気、給排水、LPガス、OMソーラー+補助暖房、薪ストーブ、TV、電話、インターホン、LAN
設計・監理 植本計画デザイン
植本俊介・中川幸子・西川大祐
構造設計

SIGLO建築構造事務所

山口吉紀・堀内綾乃

設備設計 ZO設計室
柿沼整三・清水真紀
施工

山口工務店

山口利秋・馬場君忠

竣工 2005年3月
本体工事費 約4500万円(63万円/坪)
 

 ヨーロッパでは高い文化レベルを維持しつつ、自然の中でゆったりと過ごす生活スタイルが浸透しています。クライアントはドイツでいくつもの自動車メーカーを渡り歩いて来られたインダストリアルデザイナー。帰国に際し日本でもそのような生活ができる拠点を探しておられました。

 

 敷地は畑が森に切り替わる場所にあり、八ヶ岳の裾野の傾斜に沿い、緩やかに下った敷地です。アプローチからは建物の存在感をなるべくなくし、森の中に埋没させ、中に入ると、森に向かって一気に視界が開けるようにしました。こぎれいにまとめるのでは、大自然の力強さに到底かなうわけはありません。多少荒々しくはあっても、生命力のある空間をつくりたい、そのように考えました。

 
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デッキ夜景(新建築写真部撮影)
 
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連続する木の骨組みが奥行感を出し、片方は森へと開かれる(新建築写真部撮影)
 
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タタミスペースから振り返ってダイニング、リビングを見る(新建築写真部撮影)
 
 
 木の門型フレームによって全体の空間の骨組みを作り、平面的にはくの字型に折れ曲がり、断面的には斜面に沿って徐々にスキップさせることで、土地の特性を読み込んだ構成になっています。
 

◆構造:鉄筋コンクリート造+木造の門型フレーム

 

 柱を減らして広い空間を確保するため1階はコンクリート造とし、2階は長手方向に見通しのきく門型フレーム構造にしています。

 

 木造部分は、長手方向は柱の外側の羽目板で支えています。桁はなく、筋交もありません。方向によって構造方式を変えることで空間的な方向性も明快になっています。壁の羽目板は構造であると同時に内装仕上も兼ねています。羽目板の外側は外断熱を施した2重壁となっています。

 
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連続した骨組みの端部は森へとつながってゆく 林立する骨組みを照らすアッパーライト
 
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奥まっていて落ち着けるタタミスペース コンクリートに囲まれたオープンキッチン
 
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森を眺めながら入浴できる開放的なバスルーム
 
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玄関上のホールとハイサイドライト
 
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階段は透けた階段となっている 玄関ホール2階より寝室、アトリエを見る
 
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玄関からアトリエ。遠景の山並みを切取る横長の窓 アトリエから玄関を振り返る。上は寝室の小窓
 
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2層吹抜になっているアトリエ。ハイサイドライトから光が常に差し込んでいる。
 
◆冬の晴天率の高さを生かしたOMソーラーシステム+床暖房
 
 この地は、標高1100mを超え、冬は氷点下20度まで下がる寒冷地ですが、冬の晴天率が高く太陽熱利用には適しています。OMソーラーは、暖房と同時に換気も果たせる、湿度の高い日本の気候にマッチした技術であること、設備の力に出来るだけ頼らない空間的な解決方法です。
 

 OMと建物の整合性については、最初からOM向きの土地を選び、OM導入を念頭に設計しました。南傾斜の片流れ屋根は太陽熱を最も効率良く受け、内部のコンクリートは蓄熱体としても有効に作用します。

 

 立ち下げダクトに関しては、収納スペースを活用し、棟ダクトは一般的に使われる半円形のものではなく、外付用の棟ダクトを屋根下地の中に組み込み、内外部ともダクトが見えないすっきりとした納まりになっています。

 
 OMと併用する補助暖房は、石油を熱源としたファンコンベクターと薪ストーブ。上に溜まった暖気の活用を図るため、最上部の空気取入口から、暖気を床下に戻しています。浴室・洗面については、空気暖房は無理なので、温水式の床暖房を埋め込んでいます。
 
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ゲストルームの収納机。使わないときは壁に収納
 
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南の庭側からの外観。左から右への斜面の傾斜に従い、建物も徐々にせり上がっていく。
 
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八ヶ岳をめざして登っていくと森の中に建物はある。森に溶け込む黒い外観(右写真新建築写真部撮影)
  
 
 
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