Home > 施工事例戸建住宅(50音順)神栖TM邸

神栖TM邸 -中庭を囲む方形の家-

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家の中心に位置する1間半×1間半の中庭。中庭に対して、四方から登り梁が登っている。柱梁、床とも無垢の杉
  
建設地 茨城県神栖市
家族構成 ご夫婦+子供2人
構造/階数 木造在来工法平屋建
敷地面積 約406m2 (123坪)
用途地域 第一種中高層住居専用地域
建蔽率/容積率 60%/200%
建築面積 約95m2 (29坪)
延床面積 約94m2 (28坪)
設備 電気、給排水、プロパンガス、空調、TV、電話、インターホン
設計・監理 植本計画デザイン
植本俊介・後藤智揮(元所員)
構造設計 蔵工房建築事務所
木戸岩夫
施工

ハヤシ工務店

平野一浩

竣工 2012年12月
 

 東京からわずか2時間という距離にもかかわらず、まるで北海道を思わせる広々とした空間感覚を持つ場所。土地の区画も100坪を優に超えます。立体的に住むことが常識となっている今の時代、平屋というのは贅沢な選択です。

  
 真四角のプランに方形の屋根。極めてシンプルな計画ですが、屋根の中心がトップライトのようにぽかんと抜けています。あたかも家の内部に取り込まれたような感覚を持つ中庭です。切り取られた空が四周のガラスに反射し不思議な光景を作り出し、春夏秋冬、朝昼晩で様々な表情が見られます。
 
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生活の中心となるリビングダイニング。庭と中庭の両方に面する。テレビの奥にワークコーナー。その奥に玄関。
 
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サザンカのシルエットが浮かび上がる幻想的な夜景。中庭越しにリビングダイニング。その奥に庭を見通せる。
 
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左手奥は主寝室(和室)。中央奥がキッチン。右手のダイニングには薪ストーブも設けている。
 
 
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天窓風の屋根の開口。ガラスは入れておらず、純粋な外部。ドラフト効果で通風を誘発。
 
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キッチンからも常に中庭が見える。直射日光が入るのは午後のわずかな時間だけ。
 
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アプローチ側の端正な外観。
 
 中心にはシンボルツリーとなるサザンカが植えられ、ぐるりと取り囲んだどの空間からも中庭と緑が眺められ、意識の中心となっています。
 
 御家族構成はご夫婦とお子様2人の4人家族。敷地が広いので平屋というのは当初からの御希望でしたが、平屋には難しさもあります。立体的な変化が乏しいので、空間にメリハリがつけにくいのです。普通に考えるとただ部屋が並んでいて、それぞれが外を向くような家になりがちです。
 

 大変仲がよい御家族でしたので、何か意識を内側に向けることが出来ないかと考えたのが中心の中庭でした。中庭の周囲にはリビングダイニング、主寝室(和室)、子供部屋などがぐるりと取り囲んでいます。主寝室を和室とし、出入口を2箇所設けたので、行き止まりがなく、中庭の廻りをぐるぐると回ることが出来ます。動線としても便利ですし、なにより、子供達が楽しそう。また、中庭にはデッキが敷かれているため、中庭を横切って反対側に行くことも出来ます。雨さえ降らなければ、中庭はオープンエアの遊び場ともなります。

 

 中庭があることで、リビングダイニングなどの家族共有のスペースと寝室や子供室などのプライベートスペース、トイレ・洗面・浴室などの水回りとの間に適切な「距離感」も生まれます。

 

 各部屋は外側にも開口部があり、中庭と合わせて常に両面採光・通風となります。特に生活の中心であるリビングダイニングは南側に広がった庭と中庭の両方に面するようにしています。和室から中庭と通してリビングを見るとその向こうにさらに庭が見え、多重的な空間の重なりも楽しむことが出来ます。

 

 ガラスが多いと冬寒いことが危惧されますが、断熱・省エネ性は、平成25年基準に準じ、エコポイントも取得。ガラスは全てペアガラスにしています。神栖は海沿いで比較的温暖な地域であること、空間の気積を出来るだけ小さくしていることから、薪ストーブだけでも、十分に暖かいそうです。夏は中庭があることで通風が誘発されるため、エアコンはほとんど使わなくても涼しいそうです。

 

 構造的には、正方形平面は極めて安定した形ですが、断面的にも欄間が全て三角形になっており、全て中心に向かうようになっており、極めて安定した形です。構造計算も行って耐震等級3をクリアしています。壁は大壁ですが、中庭を囲む4本の柱はだけはあらわしにして、水平梁や登り梁は全てあらわしにしているので、素朴なダイナミックさが感じられる空間となっています。

 
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やや奥まったところにある玄関。リビングには縁側を設けている。 主寝室と子供室には通風採光雨戸を設けている。夏でもエアコン要らず。
 
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奥まったところにある子供室は落ち着ける環境 主寝室から中庭越しにリビングを見る。出入り口は左右2箇所。
 
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家事の合理化を図るため、キッチンから洗面・浴室へはストレートにつなげている。

手元が明るくなるように窓を設けた洗面。右側は勝手口。
 
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木の香りがする浴室。ここも構造あらわし。内部結露を防ぐため、内部と外部の透湿抵抗の差を大きくし、小屋裏の通気も取っている。 玄関からアプローチを振り返る。舗装は土をセメントペーストで固めたもの。
 
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カーポートとアプローチと門。門扉は特に設けていないが、空間にけじめをつける境界として機能している。
  
 
 
 
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