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全開口の建具を開け放して海を望む。張り出した建物により、隣家からの視線を遮っている。 |
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建設地 |
神奈川県横須賀市 |
家族構成 |
ご夫婦+お子様3人 |
構造/階数 |
木造在来工法2階建 |
敷地面積 |
約220m2 (67坪) |
用途地域 |
第一種低層住居専用地域 |
建蔽率/容積率 |
40%/80% |
建築面積 |
約87m2 (26坪) |
延床面積 |
約165m2 (50坪) |
設備 |
電気、給排水、空調、床暖房、TV、電話、インターホン |
設計・監理 |
植本計画デザイン 植本俊介・森川倫子(元所員) |
構造設計 |
蔵工房建築事務所 木戸岩夫 |
施工 |
キクシマ
児玉真也
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竣工 |
2013年7月 |
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丘の上に建ち、眼下に海を望み、海への眺望をひとり占めした住宅です。
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敷地は、緑に覆われた斜面上の土地。遠方に海を望み東側に開けています。斜面の下から覗かれることはありませんが、南側には隣家があります。眺望は確保しつつ、隣家の視線は遮りたい。また、東側の眺望と南からの日照確保をどのように両立させるが課題でした。 |
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そこで、東側には眺望を得るための大開口を設け、L字型に建物を配置し、自らの建物によって隣家からの視線を遮るようにしました。
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景色を切り取る大開口と木のインテリア。中央部は掘りごたつになっている。 |
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リビングの延長として機能するテラスと引込の建具。奥はベンチになっている。(*) |
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リビングの一角に設けられたキッチン。オープンキッチンとして簡単な食事も取れるようになっている。 |
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他はアルミサッシュだが、ここだけは特注の木製建具としている。両側だけ網戸にして開けておくことも出来る。 |
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玄関を入ると扇形に広がった空間の先に切り取られた景色が広がる。右手が2階への階段。 |
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玄関を振り返る。左手の階段から折り返して2階へと上がる。(*) |
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アプローチ側は、建物が横長に構えていて、海への視界は遮られています。玄関から内部に入って初めて海への視界が開けます。扇形の玄関ホールからは、パースペクティブな空間の先に、スクエアな窓によって切り取られた海への視界が開けます。 |
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玄関ホール横の階段を折り返し2階に上がると、今度は海への眺望がワイドに開けます。フルオープンの引戸で仕切られたLDKとテラスがこの家の生活の中心です。東向きなので、いったん陽が上がってしまえば、眺望と安定した天空光による明るさが得られます。南面する窓からは適度な日照が得られます。 |
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水回りやその他の部屋からも、それぞれ違った景色が得られるようになっています。 |
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内部に関しては、住宅は日々使うものですから、非日常的な眺望だけでなく、日常性との両立を心がけました。重視したのは「ざっくりとしたゆるやかな空気感」です。
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LDKはワンルームですが、他の空間は一応は区切っています。ただ、区切った部分も二方向からアクセス出来、回遊的に巡れるようになっています。構造的にも木のあらわしの空間として、「ざっくりとしたゆるやかな空気感」に寄与しています。もちろん健康にも良い住宅です。実用性とデザイン性を両立させた家具・収納類にも力を入れています。
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また、長期優良住宅を取得し、温熱環境や耐震性にも優れた住宅となっています。
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(*)印撮影:小島純司 |
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階段を上がると広がる開放的なリビング。左奥が子供室。中央壁奥が階段とワークスペース。右奥がトイレと物干しスペース。(*) |
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水回りからも海が一望。洗面の前は枠を消したFIX窓。浴室はフルオープンの建具。 |
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側面の鏡により、機能性と景色の映り込み効果を両立。 |
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スタディースペース。落ち着ける囲われたスペースも有効。 |
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1階の客間。猫間障子によりコーナーの眺望を確保。 |
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庭側外観の夜景。正面が玄関。右が水回り。2階がリビング。 |
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南側のアプローチと外観。海への視界を遮りつつ、2階の各部屋には日射しも十分に取り入れている。(*) |
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庭側外観見上げ。左からの視線を遮り、海へと開くL字型の構成が良くわかる。(*) |
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斜面下からの外観。景観に配慮し、階高を押さえ、黒い色調としている。他の建物と比べ目立たない。
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