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住宅のデザイン&技術

空間構成

 
「空間構成」は、家づくりの基本です。決して、「間取り」ではありません。何をどう考えて組み立てるかはそれぞれの建物によって違いますし、当然優先順位も変わります。あくまで一般論であって、個別にはいろんな考え方があることをご了解下さい。
 

住生活を反映したプランニング

住生活を反映したプランニング
 LDKに個室をプラスする考え方は、戦後圧倒的に普及し日本の住宅のスタンダードになりました。しかし、ライフスタイル、ライフステージが多様化している今、「○○LDK+個室」ではない自由な発想が必要になっています。
 
 まず、部屋を並べるという発想から脱却し、居場所をどのように構成するかということからスタートすべきです。家全体をゆるやかにつながったワンルームとする。伝統的な和室と同じように可動の間仕切りなどで区切って使う。逆に、自立した大人の家族であれば、個室を中心として、共有スペースは最小とする。など様々な考えがあるでしょう。個室といっても、人にスペースを振り分けるのではなく、活動に割り当てるという考えもあります。
 

 次に、変化する部分の想定が重要です。子供部屋が典型ですが、人数の変化に応じて可変出来るようにしておく等です。ただ、いくら想定しても長い人生その通りになるとは限りません。したがって、長い目で将来を見通しつつも、場所場所で違った質を伴った楽しい居場所をつくるという発想も重要になります。それさえあれば、工夫してどうにでも住みこなすことは可能ですし、結局は長く使える家となるはずです。

 
 どういう方針で行くかは、御家族のお考えが第一ですが、敷地条件やコスト、住宅の規模にも左右されます。御家族の年齢にも左右されます。若ければ将来の大きな変化を見越しておかなくてはなりませんし、ご高齢であれば、変化への対応よりも現状のライフスタイル優先とすることが多いです。
 
 

敷地や周辺環境との応答関係をデザインする

敷地や周辺環境から発想する
 建物が他のものと異なるのは、それが敷地に根ざすものだということです。敷地が広くて廻りとの関わりが薄ければ、モデルプランを決めて敷地に当てはめるというのも、ありかもしれません。しかし、通常は「敷地や周辺環境との応答関係」から建物を考える必要があります。建物はその土地にしか建たないのですから、当然のことです。
 
 また、周辺環境というのは、廻りとの直接的な条件だけでなく、気候や文化的な風土といったより大きな環境をも含んでいます。温暖地と積雪地では似たような土地条件であっても全く違う建物になることは言うまでもありません。
 
 

自然エネルギーを活用したパッシブデザイン

 省エネルギーを目指すことは当然ですが、単に、高気密・高断熱というだけでは、真に快適な家にはなりません。
 
 大事なのは、光、熱、風、水といった自然エネルギーをうまく活用することです。冬の日差しは取り込みたいが、夏の日差しは遮りたい。柔らかい風は取り込みたいが、強風は遮りたい。同じ室温でも快適な風が吹いている時とそうでない時、日差しの有無でも体感温度は異なります。光や視覚についても同様です。洋服と同じように、調節可能な柔らかい皮膜として建物を考え、足りない部分を設備で補うという考え方が重要です。
 
 風の通り道、熱の取得や循環、朝昼晩や季節の光の変化、夜の照明、雨を遮る屋根や庇。そういった要素を常に空間に反映するように心がけています。
光、熱、風、水のデザイン
 
 

人の動きをデザインする

人の動きをデザインする
 当たり前のことですが、建物は動かないので人の方が動かなくてはなりません。建物は止まって過ごすばかりではなく、動きながら使い、感じるものです。人の動きを空間に反映することで、無駄な動きがない使いやすさを追求すると同時に、視覚的にも変化のある楽しい建物を考えています。 
 
 
 

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空間構成   各スペースの考え方   構造
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